『臓器移植』
ここのところ紹介したいなと思いつつ、できていなかった本を続けてご紹介したいと思います。
臓器移植・・・それだけで考え方も分かれ難しい問題ではありますが、脳死議論ばかりが取りざたされ、その陰であまり大きく取り上げられずに来た問題にフォーカスを当てた本です。
画期的なのは、動物をどこまで犠牲にしてよいかということにも触れられている点です。
かつては、自治体から払い下げられた犬たちが、湯水のように(は大げさかもしれないが)、次々と臓器移植実験に使われていきました。しかし、いまや再生医療が夢のように語られる中、ブタの体内でヒトの臓器を作るといったことまで考えられています。
でも動物を犠牲にすることについての議論もこれからは避けられなくなるだろうと本書は書いています。
そういう時代の流れをつくりたいです。
いえ、つくっていきましょう!
岩波新書のような一般書に、こういった話も載るのは、感動。
感謝多謝です。