先日、「アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理に関する検討会 第3回豚分科会」を傍聴して、「なんだかなぁ~(–;」という場面に遭遇。

養豚業者がアニマルウェルフェアなんて日本でできないでしょ、と防衛線をしきりに張るのはわかるんだけど、その理由が。

日本の養豚は、豚舎も隙間風が吹いているような設備でやっているところも多く、「ここで養豚できるの?」というところもけっこうあるんだとか。

それなら日本で養豚するの、止めれば? って強く思いました。なんで豚にこだわって、儲からない(豚の福祉にお金は回せない)とか言いながらやるの?? 不思議。

日本ではブタの飼養技術が確立していないというのは以前から時々耳にしていましたが、「その中でアニマルウェルフェアなんてできるの?」って言われたら、確かにそうなんだと思いましたね…。

養鶏や乳牛に比べたら、ブタの飼われ方というのは、一番消費者の関心の低いところなんだと思います。

家畜福祉というのはそもそも、肉を食べたい人、食べさせたい人たちによる戦略なのだから、あーそれだったら、養豚も要らないし、家畜福祉も要らないな、と思います。

「そんなことを言っていたら消費者が離れていきますよ」と家畜福祉の先生が養豚業者をたしなめていたけど、もうたしなめないほうが結果的に早く豚たちのためになる状況(養豚崩壊)が来るのかも、とすら思いました。

養豚業者自らがブタの飼養管理なんて日本でできていないと言っている、こういう実態を日本の消費者はもっと知るべきだと思います。

つい数年前のことだけど、通りすがりに見た豚舎なんて、屋根だけで壁のない柱だけの建物(?)だったなー。そう言うと掘っ立て小屋レベルみたいに聞こえるけど、でもけっこうな頭数入った豚舎(?)が何棟かあって、養豚で食べているところなのは間違いなかったです。でも放牧ではもちろんなくて狭いスペースに入れられっぱなし。中丸見えだったですけどね、はい。