タバコの動物実験が禁止されている国
PETAの「Animals Don’t Smoke」キャンペーンのサイトによると、タバコの動物実験が禁止されている国の数は、6だそうです。
内訳は、カナダ、ドイツ、イギリス、エストニア、ベルギー、スロバキア。
タバコが有害だっていうのはもう昔からわかってるんだよ、の起算が1957年からだから、アメリカ公衆衛生局が喫煙と肺がんの因果関係について初めて報告書を出した年からカウントして55年ということですね。
貝原益軒『養生訓』に、既にタバコで病気になることが書いてあるそうなので、日本人はもっと昔から知っていたかもしれませんけど、、、
でもまあ一応西洋医学で考えると、タバコが人の健康にとって有害だという因果関係は、実験ではなく、観察の結果(疫学)から得られています。
そのことに関連して、日本の実験(動物実験)優先主義を明確に批判した好著に『医学と仮説』(岩波科学ライブラリー184 津田敏秀著)があります。
諸外国では、人での因果関係については、観察で得られた結果こそ直接的な証拠だと考え、動物実験は間接的な説明に過ぎないと考えるのですが、日本ではそれが逆転していて、動物実験こそ必要で直接的な根拠だと考える科学者が多いんですね。
そのことによって、日本では人にも悲劇が繰り返されました。
薄い本ですし、ぜひ一度お読みください。必読書です。
医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)
- 作者: 津田 敏秀
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
動物にも悲劇が及んでいるわけですけどね。。。