※2015/01/25追記:この実験は既に終了しています。詳細はこちら


PETAが、何やらまた憂鬱になる猫の実験の写真を仕入れてきたようですよ……。
といってもこれは、裁判を経て手に入れたもののようです。
実験者自らが実験の記録として撮影した写真の公開を求めて大学を提訴し、3年以上かかって、やっとPETAが勝ったのだそうです。
(何だかすごいことがサラッと書いてあるんですけど~)
Cats Tormented and Killed in University Lab
「ダブル・トラブル(Double Trouble)」というのは、この茶トラのネコの名前だそうです。何だか悲しくなる名前です。
実験は、ウィスコンシン大学マディソン校で行われている、「音源定位」の実験とのことなので、要するに音のする方向や距離を、脳がどうとらえるかの研究ですね……。
以下、かなりざっくりの訳なので転載などはしないでいただきたいのですが……
この茶トラの子は、目、耳、脳に外科手術を受けています。最初の外科処置では、目にスチールコイルが埋め込まれ、実験中に頭部を固定するためのステンレスの曲がった金具もつけられました。次に、電極を脳に刺すための穴が頭蓋骨にあけられました。また、研究者は、耳を聞こえなくするため、この猫の内耳に有害物質を塗り、両方の耳の奥深くに電極を入れました。
手術中に麻酔が切れてきて目を覚ました記録もあります。実験中はナイロンパッグに入れられて音を聞かされ、エサでいうことをきくように、実験の数日前から食事も奪われます。
この猫は急激に体調が悪化しました。顔はひきつり、「神経徴候」があったと書かれています。顔は部分的に麻痺し、頭部の手術の跡は治っていませんでした。最後に手術をされてから3カ月後の傷の記録には、「開いている。血の混じった膿の分泌があり湿潤。中程度の脹れ」とあります。
この猫は、傷から抗生物質耐性菌に感染しましたが、さらに2カ月間、実験に耐えることを強制されました。最後の記録には、「抑うつ」とあります。この猫は殺され、脳をとりだすために首を切られました。
「人の健康のため」と言えば、年間30匹にも及ぶ猫を使うことが正当化されますが、本当はむしろ、「われわれの継続的な資金獲得のため」と言うべきなのです。
これらの実験について、ジャーナルに公表された査読論文は存在しません。「ダブル・トラブル」の外科処置には問題があり、実験は失敗だったと当事者が認めているのです。
この残酷で無益な動物実験は、脳がどのように音の位置を決定するかを知るためのもので、国立衛生研究所(NIH)から300万ドル以上の税金を得ている、進行中の大きなプロジェクトの一部です。しかし、世界中の名門研究機関で、人間のボランティアを使う最新の方法による研究が既に行われています。
PETAは連邦当局に対し、「ダブル・トラブル」の事例を調べ、動物福祉法違反での懲戒処分を行うよう求めました。
以下のページから、NIHに対し、資金カットを求めるメールを送ることができます。
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※この実験は終了しました。詳細はこちら